ゴールデンウィークも間近に迫った2018年4月26日、ついにネクストモバイルを申し込んでしまいました。
「最速当日発送」を公式サイトで謳っているネクストモバイルですが、ゴールデンウィーク前で立て込んでいるのか、私の場合は4/26申し込みで5/2発送の5/4到着予定になりました。
私は九州在住なので発送から到着まで2日かかりますが、本州内なら発送翌日到着のようです。
そして、ゴールデンウィークまっただ中の5月4日午後、ついに佐川急便がやってきました!
いざ、開封の儀!
我が家に佐川がやって来た!
申し込み時の連絡
ネクストモバイルへ申し込みしたのが2018年4月26日、申込直後にSMS・メール、そして電話とフルセットで連絡がありました。
まずSMSは「申込受付完了、詳細は電子メールを見てね!」って内容です(笑)。
そして電子メールは、というと申し込み時にウェブで入力した内容(住所・氏名・契約プランなど)の確認です。
私の場合、さらに電話がかかってきて「申込が多くて、発送は5/2になります」とのことでした。
発送の連絡
月日は過ぎて5/2、予定通り「発送の連絡」メールが送られてきました。
ネクストモバイルの課金開始は「機器の発送日」と規定されています。
つもり「発送の連絡」メールが5/2に送られてきたということは、5/2から課金開始、ということになります。
ネクストモバイルは利用開始月(初月)の利用料金は「日割り」となりますが、私の場合はほんの1日分だけ日割で割引されることになりますね。
ちなみに、ネクストモバイルの利用開始月は料金は日割り計算ですがデータ容量は全容量が使えます。
私はフラット20GBプランで20GB契約ですが、料金は日割だけどデータ容量は20GB全部使える、ということになります。
梱包と内容物
予定通りの5/2、結構早い時間(午前中)に佐川さんがやってきました。
いつもお世話になっているおじ様ではなく、割と若い女の人でした(関係ないけど)。
しかし、届いた時点での佐川急便の追跡システムがこんな感じで配送拠点の地域センターへ「輸送中」の表示。どんだけデータ遅れてるねん!って感じです。
- FS030W本体
- FS030W用バッテリーパック
- ACアダプター
- microUSBケーブル
- FS030Wクイックスタートガイド
- SIMカード
なお、「FS030W取扱説明書」は添付されておらず、メーカーサイトからのダウンロードとなるようです。
期待のSIMカードは「マルチUSIM(F)」
SIMカードは噂通りの「ソフトバンクマルチUSIMカード(F)」で、カード台紙に印刷してある型番は「ZTWDK1」でした。
SIMフリースマホをソフトバンクへ持込で契約・機種変更する場合に発行されるSIMカードで、「IMEI制限なし」のSIMカード(というウワサ)です。
この「マルチUSIMカード(F)」は標準・マイクロ・ナノサイズのマルチサイズ対応です。
それぞれのサイズごとに切り込みがあって、好きなサイズで切り抜いて使うタイプのSIMカード台紙です。
ルーター「FS030W」はマイクロサイズなので外側から2番目の切り込みで切り抜いて使います。台紙はちょっと固めのゴムみたいな材質で、爪をグッと押し込むと切込みから外れる感じで簡単に切り抜けます。
また、一旦マイクロサイズで切り抜いた後にさらに内側のナノサイズでの切り抜きも可能です。ナノサイズに切り抜いてSIMフリースマホで遊べるかもしれません。
私は一旦マイクロサイズで切り抜き、さらにナノサイズに切り抜きました。
台紙の材質がプラスティックというよりちょっと硬いゴム素材みたいな感じなので、切り抜きも自由だし、ナノサイズに切り抜いたSIMをマイクロサイズの枠に戻してマイクロサイズとして使うこともできそうです。
「ソフトバンクマルチUSIMカード(F)」に関する情報は以下を参考にしてください。
他社が販売する携帯電話をソフトバンクで利用する | ソフトバンク
SIMフリーポケットWi-Fi「FS030W」
大きさは手のひらに包み込めるくらいのサイズですがバッテリーが大容量でちょっと大きい(厚さがある)ので、大きさの割にはグッと感じる程度の重さがあります。
本体からバッテリーを外した状態で、マイクロサイズのSIMを装着します。
今風のスマホなんかでよくあるスロット式ではなく、スライドロック式なのでちょっとだけ面倒です。
SIMを装着した本体とバッテリーの様子です。
バッテリーはほぼ本体と同じサイズ、容量がでかいのでちょっと厚みと重量があります。グッとくる感じ。
そして本体起動中・・・
とりあえずパソコンから接続
自動認識のAPN情報
最初にSIMを刺して電源を入れただけでAPNが自動設定されました。
パソコンからFS030Wの管理画面に接続してAPN情報を見てみると以下のとおり、ソフトバンク公式サイト記載の「マルチUSIM」専用のAPNだと思われます。
「思われます」というのはパスワードが見えないから、パスワード以外は公式サイトのAPN情報と同じものを自動認識しています。
下り28.57Mbps、快適速度
速度測定システム「Radish Network Speed Testing」サイトでパソコンから速度測定してみると「下り28.57Mbps/上り29.19Mbps」となりました。
ゴールデンウィーク最中の5/4、時間は21:47分です・・・十分でしょ!この速度!
パソコンでのブラウジングも快適、YouTube動画もHD画質で綺麗に見れます!
ネクストモバイルで速度制限はないのか?
ネクストモバイルで「3日で10GB」使ってみる
「月間のギガ上限を超えなければ速度制限一切ナシ」を謳っているネクストモバイルですが、本当でしょうか?
今回契約したのは「フラット20GB」プランで月間のギガ上限が20GBのプランです。このプランでまずは「3日で10GB」の短期使い過ぎによる速度制限がないのかを確認してみました。
このタイミングでの通信速度を測定してみます。
これは「1日10GB」のデータ通信を行った翌日の速度測定結果です。
・下り:27.6Mbps
・上り:27Mbps
十分な高速、速度制限が掛かっているとは言えない速度です。「1日10GB以上のデータ通信」を行っても、速度制限はされないことを確認できました。
ネクストモバイルでギガを使い切ったらどうなるの?
ネクストモバイルでは「3日(1日)で10GB」という短期間で大量のデータ通信をしてみましたが、速度制限を受けることはありませんでした。
では、契約プランのギガを使い切ったらどうなるのでしょうか?
つづけてネクストモバイルで巨大ファイルをどんどんダウンロードしてみます。
「20GB契約」で今月のデータ通信容量が「25.9GB」ということになります。
ネクストモバイルではリアルタイムでギガの速度制限判定を行っているわけではないようです。
この時の速度測定アプリの計測結果でも「通信エラー」となっています。
ついに「フラット20GB」プランの上限を超えたための速度制限(128Kbps)を受けたようです。
その時の速度は速度測定アプリも動かないほどの低速となります。
ネクストモバイルの「速度制限なし!」を検証する
ネクストモバイルでは「3日で10GB」を使っても一切の速度制限がかかることがない、ということがわかりました。
また、契約プランは「フラット20GB」プランで月間20GBですが、なんと25GBまでつかえてしまいました。
その後もどんどんギガを使っているとついにギガを使い果たして速度制限にかかりましたが、その時の速度は128Kbpsよりももっと遅いと感じました。
今回の検証の詳しい記事はこちらを参考にしてください。
ネクストモバイルの「安心サポート」は必要か?
端末保証サービス「安心サポート」の補償内容
ネクストモバイルには無料で提供される専用ルーターの端末保証サービス「安心サポート」というサービスオプションがあります。
月額300円のオプションで、契約時の同時加入のみが可能です。
保証内容は以下のようになっています。
申し込み条件 | NEXTmobileサービスとの同時お申込みが条件となります。 オプション単体ではご契約できません。 |
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保証対象 |
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保証対象外 | 以下の場合、修理は有償となります。
|
「水没や水漏れ」「仕様による劣化」などが保証対象となっていません。特に、バッテリー劣化による交換も保証対象となっていません。つまり、標準で提供される「1年間無料保証」と同じ保証内容が2年目以降も延長されます、という内容の保証サービスです。
端末(モバイルルーター)の万が一には市販品で対応可能
ネクストモバイルを契約すると機種代金無料キャンペーンの適用により、モバイルルーター(FS030W)またはホームルーター(HT100LN)が無料で提供されます。
これらのルーターは一般的な市販品のSIMフリールーターであり、Amazonなどで新品・中古品の購入が可能です。
ルーター本体は新品で15,000円ほどで購入可能です。
また、ルーター本体のオプション品であるクレードルも購入可能です。
そして、バッテリーが経年劣化して使い物にならなくなったとしても、新品バッテリーが5,000円ほどで購入可能です。
これらのことから、2年契約を前提として毎月300円を2年間(総額7,200円)払い続けるよりも「万が一」の場合には市販品の購入で対応することとし、私は「安心サポート」へは加入しませんでした。
ネクストモバイルはSIMフリー端末でも使える
また、ネクストモバイルが提供する「ソフトバンクマルチUSIM」はソフトバンクがSIMフリースマホ向けに提供しているSIMです。このため、ネクストモバイルの通信サービスは提供されるモバイルルーター・ホームルーター以外でも、SIMフリースマホやSIMフリールータで利用することができます。
よって、私は「安心サポート」への加入は必要なし、という立場です。
SIMフリースマホでマルチUSIMを使ってみる
Y!mobile版「Nexus5」で使ってみる
ちょっと懐かしい「Nexus5」へネクストモバイルの「ソフトバンクマルチUSIM(F)」を刺してみましょう。
私のNexus5はY!mobileがむかし「EMOBILE」と言っていた時代に「4G-Sプラン」という月間7GBまで使えるソフトバンク回線を使ったサービスプランで契約したものです。
その後、Y!mobileになって「スマホプラン(S)」へ契約変更した後、さすがにバッテリーが劣化してきて現在はWi-Fi専用のおもちゃとなっているものです。
APNの設定
ソフトバンクマルチUSIMカードのAPN情報はソフトバンクの公式サイトへ記載されています。
上の「Application」はY!mobileの「スマホプラン」のAPN情報の残骸ですね、下の「Softbank iPhone5 4GLTE」はEMOBILE時代の「4G-Sプラン」の残骸です。
Nexus5とネクストモバイルでLTEを掴んだっ!
SIMフリー版iPhone8でマルチUSIMを使ってみる
iPhoneではAPN設定のために「構成プロファイル」が必要ですが、「ソフトバンクマルチUSIM」用のAPN構成プロファイルは有志の方が作成し提供してくれています。
今回はその構成プロファイルを利用させていただきました。
最初「4G」の表記にならず「3G」のままでしたが、数回「機内モード」のオン・オフを繰り返すと無事「4G」の表記となりました。
SIMフリー版ZenFone3でマルチUSIMを使ってみる
では、同じSIMフリー版のZenFone3ではどうでしょうか?
ZenFone3(SIMフリー版)でも、APN設定をするだけで「LTE」表記となり、ネクストモバイルを利用できるようになりました。
ネクストモバイルの規約
ネクストモバイルの「サービス重要事項説明書」では、以下のような記載があります。
- 本サービスのアクセスポイント(接続先)は定額対象となる専用のAPNです。
- 専用のAPNに接続された国内モバイルデータ通信のみ定額対象となります。専用APN以外に接続されたモバイルデータ通信は定額対象外となりパケット通信が高額となる場合があります。ご利用時には端末設定情報に注意の上、ご利用ください。
- 当社より提供するSIMカードを本サービス提供対象端末以外(他端末・SIMロックフリー端末含む)に挿入して利用した場合、APN設定が異なるため定額対象外となり、パケット通信が高額となる場合があります。
ネクストモバイル「サービス重要事項説明書」より引用
通信サービスにはお馴染みの記載ですが、まだ契約したばかりなので今月はおとなしくしておこうと思います。
せっかくの「ソフトバンクマルチUSIMカード」なのでSIMフリースマホでいろいろ遊んでみたいですし、正直「FS030W」で使用するよりスマホで使用したいサービスなので、今後いろいろいじってみたいと思いますが、とりあえず今月分の請求書を見てからにします。
後日談:ネクストモバイル請求明細
ネクストモバイルを2018年5月に契約し、ずっとSIMフリースマホやSIMフリールーターへ差し替えて遊んでいます。
その後の請求明細では特に高額請求されることもなく、規定の料金で使用できています。
APN設定さえしっかりと「ソフトバンクアクセスインターネットプラス」を設定していれば、SIMの差し替えについては寛容のようです。
さらにWiMAX2+用ホームルーターでも使えた!
「使い放題プラン」が発表されたネクストモバイルで、光回線の代わりに自宅でもネクストモバイルを使いたい!という趣旨で、ネクストモバイルをSIMフリーホームルーターで使ってみました。
検証したホームルーターはWiMAX2+向けのSIMフリーホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01s」です。
ネクストモバイルを「Speed Wi-Fi HOME L01s」で使うための手順とより効率的に使うための通信設定を検証しています。
その他のSIMフリーデバイスでの利用状況
SIMフリー版Androidスマホで使ってみる
ネクストモバイルをSIMフリースマホで使ってみます。Androidスマホで「DSDV対応スマホ」の「OPPO R17 Neo」です。

SIMフリーiPhone7/8で使ってみる
SIMフリー版のiPhone8およびau版のSIMロック解除済みiPhone7でもネクストモバイルを使ってみます。
ネクストモバイルが利用している「ソフトバンクアクセスインターネットプラス」のiPhone向け構成プロファイルはネット上の有志の方が提供してくださっているものを利用。

ネクストモバイルが届いたら最初にやっておきたいこと
APNは自動認識、届いたらすぐにデータ通信はできる
ネクストモバイルでは契約するとモバイルルーター「FS030W」かホームルーター「HT100LN」のどちらかを選ぶことができます。どちらも無料で提供されます。
そして、どちらを選んでもAPDは自動認識されているので、ルーターが届いたらSIMをセットして電源投入するだけでデータ通信ができるようになります。
ルーター本体のデータ容量を正しく表示するために
まずはルーター本体に表示される「使用データ容量」を正しく表示させるための設定です。
モバイルルーター「FS030W」のディスプレイ表示
ネクストモバイルのルーター「FS030W」のディスプレイには使用したデータ容量が表示されます。
この「月間のギガ上限」を契約プランのギガ数で表示されれば、一目見て「あとどれくらい使えるか」わかりやすくなります。
管理画面から「データ通信量」を設定
たとえば20GBの「フラット20GBプラン」であれば、「〇〇GB / 20GB」と表示されるとわかりやすくなります。
フラット20GBなら「20GB」、フラット30GBなら「30GB」を設定すると良いでしょう。「使い放題プラン」ならお好きなギガ数を設定してください(笑)
これで「〇〇GB / 20GB」のように見やすく表示されます。
また、「自動リセット」を「有効」「毎月」に設定、自動リセット日を「1日」に設定します。
これで使用データ量が毎月1日に0GBに戻るようになります。
ルーターのスリープ状態を有効にしてバッテリーを節約する
モバイルルーター「FS030W」は無通信時間が続くとルーター本体をスリープ状態にしてバッテリーを節約する機能があります。しかし、初期状態では「オフ」になっています。
モバイルルーターを使っていない状態「無通信状態」が続く場合にはルーターをスリープ状態にしておき、いざ使う場合にはスマホアプリで一発起動できるようにしておくと便利です。
スリープ設定を有効にすることで、5分間無通信状態が続くとルーター本体は自動的にスリープ状態になり、バッテリーを消費しなくなります。
スリープするまでの無通信時間5分は変更できません(5分固定です)。
この場合、正式にはルーター本体の電源ボタンをワンタッチするとスリープ状態が解除され、データ通信ができるようになります。
しかし、スマホアプリを利用するとルーター本体を触らなくてもスマホアプリから一発でルーター起動することができます。
スマホアプリのメイン画面にある「スリープ起動」をタッチすると、ルーターの電源ボタンを操作しなくてもスリープ状態から復帰してくれるので便利です。